蛍光灯の処分方法をチェック! 家庭からのものと産業廃棄物の違い


蛍光灯(けいこうとう)は、室内を明るくする光源の1種です。ほとんどの場所で使用されており、蛍光灯は私たちの生活に必要不可欠なものとなっています。ただし、ずっと使い続けられるわけではありません。交換の際、要らなくなった蛍光灯はどのように処分すべきか、悩む方が多いでしょう。蛍光灯には水銀という有害物質が含まれているため、誤った方法で処分すると健康被害や環境汚染につながるおそれがあります。正しく処分するためにも、知識を身につけることが大切です。本記事では、蛍光灯の基礎知識から処分の注意点・正しい処分方法について解説します。

  1. 蛍光灯の基礎知識
  2. 蛍光灯の処分の注意点は?
  3. 蛍光灯の処分方法
  4. 蛍光灯の処分に関してよくある質問

この記事を読むことで、蛍光灯を正しく処分する方法と注意点が分かります。悩んでいる方や知りたい方は、ぜひチェックしてください。

1.蛍光灯の基礎知識

放電で発生する紫外線を蛍光体に当て、可視光線に変換する光源を「蛍光灯」といいます。蛍光灯の内部には、蛍光物質が塗布されており、昼白色・昼光色・温白色など数多くの色温度をつくり出す仕組みです。家庭だけでなく業務用としても幅広く使われています。
また、蛍光灯の両端には「エミッタ」と呼ばれる部品が取りつけられており、蛍光灯に電流を流すと、このエミッタが電子を放出する仕組みです。エミッタから放出された電子が蛍光灯内部の水銀ガスにぶつかると原子が振動し、同時に紫外線が発生します。そして、その紫外線が塗られた蛍光塗料にぶつかることで発光するのです。

2.蛍光灯の処分の注意点は?

蛍光灯の仕組みを理解した上で、処分の際に注意してほしいことをピックアップしてみました。処分前に、ぜひチェックしてください。

2-1.蛍光灯には有害物質が含まれている?

前述したとおり、蛍光灯には有害物質の「水銀」が含まれています。水銀は世界各国で多くの健康被害を引き起こしている有害物質で、日本では少しずつ使用が軽減されているのです。ですから、蛍光灯を誤った方法で処分すると、水銀による健康被害が起こる可能性があります。そのため、水銀を含む廃棄物に関しては、処分についての規制が始まり徹底されるようになったのです。

2-2.知っておきたい「廃棄物処理法の改正」

水銀の適正管理と排出量の削減を目指すために、平成29年10月1日より「廃棄物処理法の改正」が施工されました。廃棄物処理法の改正により、排出事業者は運搬・処分基準に適合した業者に処理を委託することが義務づけられたのです。この法律によって、水銀使用製品が廃棄物とみなされるようになりました。今まで、水銀が含まれるものはハッキリとした決まりがありませんでしたが、処分基準が追加されたのです。詳細については、環境省のホームページをご覧ください。

2-3.リサイクルすべきもの

水銀以外にも、蛍光灯には蛍光塗料の一部として「レアアース」が含まれています。レアアースは有限の貴重な資源で、電子レンジや冷蔵庫など家電製品にも含まれているのです。貴重な資源だからこそ、積極的にリサイクルに出して再利用していかなければなりません。また、粉砕した蛍光灯のガラス部分は住宅用の断熱材や、新たな蛍光灯の材料になります。アルミや口金(くちがね)はアルミ原料として再利用可能です。ゴミを増やさないためにも、再利用できるものはリサイクルしましょう。

2-4.処分の現状をチェック!

現在の日本では、蛍光灯の約8割が埋め立て地で処理されています。無防備に破砕されて埋め立てられた場合、蛍光灯から水銀が放出され環境汚染を招いてしまうのです。健康被害だけでなく、水銀は土壌を汚染し、土壌から浸み出た雨水が地下水と河川に流れ出ると水質汚染も引き起こします。さらに、魚・鳥・野菜など私たちが口にするものにまで水銀が到達し、健康被害が起きるのです。このような負の連鎖を防ぐためにも、リサイクル施設で無害化処理を行う必要があります。

2-5.間違った捨て方は?

蛍光灯を割って捨てる方がいますが、この捨て方は非常に危険なので絶対にしないでください。なぜなら、蛍光灯を割ると中に含まれている水銀が、空気中に放出されるからです。もし、誤って割ってしまった場合は、破片を掃除機で十分に吸い取り、ガムテープなどで細かい破片を取ってください。素手で触るとスパッと切れる危険があるため、絶対に素手で触ってはいけません。また、広範囲に破片が飛び散っている可能性があります。小さい子どもやペットがいる場合は、近づけないようにしましょう。

3.蛍光灯の処分方法

蛍光灯の処分方法は、家庭から出る場合と工場や会社から出る場合で異なります。それぞれの方法について解説しましょう。

3-1.家庭から出たものは自治体回収

基本的に、家庭から出た蛍光灯は、自治体で回収可能です。ほとんどの自治体では「燃えないゴミ」として捨てることができますが、各自治体でゴミの分類や処分ルールが異なります。たとえば、ある自治体は「割れないように箱に入れた状態で捨てる」と指定されているようです。中には、「有害ゴミの専用指定袋に入れる」という指示を出している自治体もあります。処分前に、お住まいの地域の分類と処分ルールを確認しておきましょう。必ず、その地域のルールに沿って処分しなければ、回収してもらえないので注意が必要です。
また、家庭で使用される蛍光灯には、以下のような種類があります。

  • 環形・角形蛍光ランプ:環または角状のランプ。主にリビング・ダイニング・洗面所などに使用される
  • 直管蛍光ランプ:直管形状のランプ。台所・ダイニングなどに使用される
  • 電球形蛍光ランプ:電球形状のランプ。階段・廊下・トイレ・浴室などに使用される
  • コンパクト形蛍光ランプ:小形の蛍光ランプ。玄関・階段などに使用される
  • HIDランプ:庭園などで使用されることが多い

3-2.工場や会社から出たものは産業廃棄物

家庭から出たものとは違い、工場や会社から出たものは「産業廃棄物」として処分することが義務づけられています。産業廃棄物は自治体で回収してもらえないので注意してください。産業廃棄物を処分する場合は、許可を取得している専門業者に依頼するケースがほとんどです。工場や会社から出た蛍光灯の処分を受けつけている業者は、数多く存在しています。依頼前に、産業廃棄物処理の許可を取得しているか、きちんと確認しましょう。

3-3.不用品回収業者へ依頼する

すぐに処分したい・大量の不用品がある場合などは、不用品回収業者に依頼する方法もあります。不用品回収業者の場合は、家庭から出たもの、工場や会社から出たものまで回収してくれるので安心です。また、日時を指定して自宅や会社に直接きてくれるので、運搬する必要もなく手間もかかりません。さらに、蛍光灯以外に処分したい不用品があれば、まとめて片付けることができるでしょう。個別に処分するよりも、まとめて処分したほうが費用がかからずに済みます。大量の不用品を処分する場合は、業者の「定額パックプラン」を利用すると良いでしょう。

3-4.業者選びのポイント

回収業者の中には、悪質な業者が存在するので注意が必要です。どの業者に依頼すべきか悩むときは、以下のポイントに注目すると良いでしょう。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディー
  • 産業廃棄物収集運搬などの許可を取得している
  • まとめて不用品が処分できる
  • 見積書の内容が細かく記載されている
  • 料金システムが明確になっている
  • 口コミ・評判が良い
  • 無料見積もりや無料相談を受けつけている

3-5.注意点

業者の中には、回収後に追加費用を請求したり不法投棄したりするような悪質な業者が存在しています。悪徳業者に引っかからないようにするためには、慎重に業者を選ぶことが大切です。業者選びのポイントを押さえた上で、複数の業者を比較すると良いでしょう。比較することで、安心して依頼できる業者が見つかりやすくなります。

4.蛍光灯の処分に関してよくある質問

蛍光灯の処分に関してよくある質問を6つピックアップしてみました。

Q.割れた蛍光灯はどう処分すべき?
A.割れた蛍光灯は、破片がバラバラにならないように新聞紙でくるみましょう。また、蛍光灯の箱の中に破片をおさめて「燃えないゴミ」として出す方法もあります。有害物質が含まれているからこそ、いつもよりも慎重に取り扱わなければなりません。自治体の中には、有害であることを示さなければならないところもあります。処分ルールが各自治体で異なるため、ホームページ等で確認しておきましょう。

Q.水銀を含まないランプはあるのか?
A.家庭用ランプの中には、電球形・直管LEDランプや白熱電球など、水銀を含まない種類があります。LEDランプは蛍光灯の代わりに使われることが増え、普及率も年々上昇しているタイプです。家庭用ランプのすべてに水銀が含まれているわけではないので、処分するランプの種類をチェックしておきましょう。

Q.蛍光灯の種類でゴミの分類が異なるの?
A.自治体の中には、蛍光灯の種類でゴミの分類を区別しているところがあります。たとえば、普通の蛍光灯は「資源ゴミ」で、LED蛍光灯は「粗大ゴミ」になるなどです。蛍光灯の種類にも注意が必要ですし、処分する蛍光灯がどんなタイプなのか把握しておかなければなりませんね。蛍光灯が入っていた箱に品番が記載されているので、どんな種類か分かるはずです。箱が見当たらない場合は、本体に品番が記載されているか確認してみてください。たとえば、品番が「FL」から始まる場合は、グロースターター式と呼ばれるタイプです。品番では、蛍光灯の点灯方式が分かるので、種類が見分けられるでしょう。それでも分からない場合は、本体をホームセンターなどに持って行き尋ねてみてください。

Q.不用品回収業者に依頼する際の費用が知りたい
A.不用品の量や業者などで異なりますが、1品につき約2,000~4,000円が妥当です。ただし、処分費用に加え、運搬費用などが加算される可能性もあります。運搬費用の目安は、約2,000~5,000円です。不用品の大きさ・種類などで異なります。そのため、業者へ依頼する前に、追加料金の有無や運搬費用もきちんと確認しておきましょう。
できるだけ費用を抑えたい方は、まとめて片付けることをおすすめします。業者の中には、お得なセットプランを用意しているところもあるので、まとめて処分したほうがお得になるでしょう。

Q.水銀が割れると健康被害になるの?
A.蛍光灯に含まれている水銀は、1本当たり3~4mgとごくわずかです。割ってしまったからと言って、健康被害がおよぶわけではありません。ただし、水銀が体内に蓄積されると、化学性肺炎などの急性中毒や、精神異常などの慢性中毒を引き起こす危険があります。健康被害をおよぼさないためにも、適切な処分方法を知り慎重な扱いが必要です。自分で処分するのが不安な方は、業者へ依頼したほうが良いでしょう。

Q.注意すべき不用品回収業者の特徴は?
A.産業廃棄物収集運搬の許可を取得していない・スタッフの対応が悪い・見積内容が詳しく記載されていない業者は、注意したほうがよいでしょう。悪徳業者の可能性があるので、ほかの業者と比較して見極めてください。もし、悪徳業者に引っかかった場合は、国民生活センターまたは消費者センターに相談すると良いでしょう。早めに相談したほうが、最悪な状態を避けることができます。

まとめ

いかがでしたか? 私たちの生活に必要不可欠な「蛍光灯」には、水銀という有害物質や蛍光塗料が含まれています。誤った方法で処分すれば、水銀が飛散し、環境汚染・健康被害を引き起こしかねません。蛍光灯に含まれている水銀は微量なので、すぐ人体へダメージを与えるわけではありませんが蓄積されると精神異常・急性中毒などを引き起こすといわれています。一般的に、家庭で使用した蛍光灯は「自治体回収」、工場や会社で使用したものは「産業廃棄物」として処分することになるでしょう。自治体で回収してもらう際は、その地域の処分ルールとゴミの分類を確認する必要があります。また、蛍光灯が大量にあり、ほかにも処分したい不用品があれば「不用品回収業者」へ依頼するのも選択肢の1つです。そのときの状況によって、最適な処分法を選びましょう


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